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旅立つ人へ

旅立つ人へ_d0003770_20354644.jpg春は足踏みをして昨日と今日は又真冬の様だ。春休みヴァージョンになって少しノンビリしようとしていたのに、ノンビリどころか時間に追われている始末。
今日、ご近所さんのおじいちゃまのお通夜に行ってきた。昨日の夕方、その知らせを聞いた時驚いた。ついこの間おばあちゃまとお二人でお出かけするって歩いてたし、以前から何処も悪くなかったし。。そういえば去年亡くなったお向かいのおじいちゃまもそうだった。一週間前には自転車に乗ってゲートボールに行ってたので、とても突然だった様な気がした。本当は何処かお悪い所があったのかもしれない。以前も書いたが、この当たりは老人世帯や2世帯が多い。幸いご近所さんは皆仲良しで、ご老人達も何処の何方かすぐ解るし、息子世代(つまり私たちの年代)同士、情報交換も結構している。



この辺は一昔前の下町みたいな所があるのだ。孫世代(つまり息子達の年代)は当然義務教育の間は同じ学校だし、同級生も多い。畑でとったものを「いるかい~?」などと言いながら置いて行ってくれる。そんな地域だから親世代の誰がいなくなっても唐突な感じがするし、その後の寂しさみたいなものがしばらくは路地に漂っている。人間は不死身ではないので、いつかは必ずお別れがやってくる。解っていても今が永遠に続いて行く様な、そんな錯覚の中で生きている。いや、そう思いたいのかも知れない。
戦争を体験し、辛い戦後を耐え、日々幸せになる為に懸命に働いて、子供を育て、今日の日本の基礎を作った方々が段々いなくなる。次の世代へバトンを託しながら。
この数年で何人もの方がこの地域からいなくなった。「明日は我が家かも知れない。。」と思いつつ、「おじいちゃん、何処行くの~?」という誰かの声に笑って答えていた、おじいちゃまのあの笑顔を思い出している。合掌。
by jyegirl | 2006-03-14 21:05 | 日常


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