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国宝 鑑真和上展  

国宝 鑑真和上展  _d0003770_17151920.jpg昨日は道立近代美術館へ「国宝 鑑真和上展」を見に行ってきた。夏休みになってしまったので、混んでいるかなと思ったら鑑賞に来ているのはご年配の方が多かった。いつもの催しよりも年齢層が幅広い。勿論小学生の親子連れもそれなりに。夏休みの自由研究にするのか熱心に絵を描いたり、メモをとったりする子もいる。美術館へ行くといつも思うのは大学生位の年代の子が凄く少ない事だ。勿論平日の昼間なので、別の日にはもしかしたら沢山来るのかも知れないと思うが。。大学生や高校生だって今は夏休みでしょうに。。などと余計な事を思ってみたり。まぁ、うちの亭主みたいに「一生行かなくても良い」って人も居るんだから。。こればっかりは趣味の問題だから仕方ないか。。
(ここでも又性格の不一致さが露呈。。!)




国宝 鑑真和上展  _d0003770_17335915.jpg実は唐招提寺金堂が平成の大改修に入る前に、東京都美術館(だったか記憶が定かではないが)で行われる美術展を見に行きたかったのだが、日程の都合がつかず諦めた。これで向こう10年間見られないんだな。。と思っていたので、この展覧会は嬉しかった。こういうのを見ると良い時代になったと思う。わざわざ遠い関西まで出かけて行かなくても、国宝や重要文化財が見られるのだ。まぁ、現地で見るのが本当は良いのかも知れないが。。美術館って凄く面白い所なので、若い人にもドンドン行って欲しいと思うのだが。。でも、しかし、自分も若い頃は美術館って余り行かなかったかも。。しれない。今は地方に行ったり、東京に行ったりすると必ずそこにある美術館に寄るが、もしかしたら若い頃学ばなかった自分が無意識のうちに足をそっちへ向けているのかもしれない。

国宝 鑑真和上展  _d0003770_1824327.jpg絵画でも彫刻でも書でも文学でも、大昔の人が残したものを見るといつも不思議な気分になってしまう。そして、この時代はどんな風が吹いたんだろう?とか、どんな世界が広がっていたんだろう?とその時代にタイムスリップしたくなる。作品の素晴らしさは、その時代背景と深く関っていると思う。今の様な自由はないこの時代に、戦火が激しかったこの時代に、文化も文明も確立していないこの時代に。。と考えると、作品というのは作者の生き方そのものなのだと感じる。だからこそ心に深く入り込んで今の人々を魅了するのだろう。
かくありたいと願いながらも仲々そう出来ない俗人の私は、つくづくと仏様の穏やかなお顔を眺めたのでした。
もし本物をまだご覧になっていない方は、是非足をお運び下さい。道立近代美術館のHPはこちらです。
by jyegirl | 2006-07-29 18:42 | 日常


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