2週間グズっていて鏡の中にはばぁさんみたいな自分。この2週間で娯楽本とオルグ本、交互に読み漁り最終的に辿り着いたのは「基本的生活」を見直しましょうという、ごくシンプルな所。ゴソゴソと起き出して美容室へ。あんなに好きだった美容室へは3ヶ月もご無沙汰だった。いつものマネージャーと他愛のない話しをしていたら最近のグズリ加減の話しになって、ついグチグチと。。
彼女は何を思ったか突然「お顔のマッサージをしましょう。くすみも取れますよ」と言い、顔と手をマッサージ。ツボ押しが気持ち良い。最後に美白パックもしましょう。。と言われやってもらう事に。ここは総合サロンなので会計の時が怖いわ。。。と思いつつも結構楽しい。おうちでやるにはね。。とレクチャーもしてくれる。
「老廃物が溜まっているから、手がゴリゴリいうのよ」と笑いながら彼女は私の今の最大の弱点、背中と肩もマッサージ。そこは飛び上がるほど痛くて。。!「お時間があるなら、ゆっくりして行って下さいね」と言い珈琲を入れてくれた。しばらく忘れていたリラックスした時間が流れる。
会社員時代は総合職につきたくて、意地になって仕事して何としても試験を受けるんだ。。!と肩に力を入れっぱなしだった自分は、一月に一度か二度、美容室に癒されに来ていた。思えば美容室って私にとっては温泉と同じ効果を持つ場所だったのだ。そんな事すらも忘れていた今の自分。
会計の時見たら諸々の施術代がなかったので「おかしくない?」と聞くと、彼女は小声で「今日は新商品のお試しをさせていただいたんです」と笑った。多分に気を遣ってくれたのだと身に沁みた。
多分、いつもこんな風に何処かで誰かとすれ違い、背中を押されたり何気なく笑いかけられたりしてきたんだ。
自分はこんな事をしています。。なんて声高に喚かなくても、存在の有無を確かめたりしなくても、全ては時間が解決してくれるだろう。そして、これ見よがしに喚かなくても誰かが誰かを見つめている事、そんな思いが溢れている事にも改めて気がついた様なこの二日間。